食材の保存・活用術

 オイスターソース売り場はどこ?スーパーでの探し方と代用品・保存方法まで徹底解説

スーパーで迷いやすいオイスターソース

中華料理を作ろうとしたときに「オイスターソースが見つからない…」とスーパーの中をぐるぐる歩き回った経験はありませんか?ソースと名前がつくので、ウスターソースやとんかつソースの隣にあるはずだと思いきや、実際は別の場所に置かれていることが多く、人によっては探すのに一苦労する調味料です。

オイスターソースは、牡蠣のエキスをベースにした調味料で、コクと旨味を加える中華料理の必須アイテム。青椒肉絲、八宝菜、回鍋肉などで活躍し、家庭料理に「中華の味」を一気に引き上げてくれる存在です。

ちょっとした豆知識ですが、オイスターソースは19世紀後半の香港で生まれたと言われています。料理人の李錦裳(リー・キンシャン)が牡蠣の煮汁を偶然煮詰めすぎてしまい、そこから芳醇な旨味のソースが誕生したのが始まりとされています。現在も世界的に有名なブランド「李錦記(リキンキ)」は、この偶然の発見をきっかけに創業されたメーカーなんです。中国や香港で広まったあと、東南アジアや日本の家庭にも浸透し、今では炒め物や煮物の隠し味として欠かせない存在になっています。牡蠣のエキスが生み出す独特の深みは、他の調味料では出せない“中華特有の旨味”を支えているのです。それだけに「どこに売っているのか」「なければ何で代用できるのか」を知っておくことは、料理の段取りをスムーズにするうえでとても大切です。

オイスターソースが置かれている売り場は?

スーパーで探すときのヒントは、中華調味料コーナー。一般的なソース類の棚ではなく、鶏がらスープの素、ウェイパー、香味ペースト、甜麺醤などがまとまっているエリアにあることがほとんどです。私がよく行くスーパーでも、レトルト中華の素や餃子の皮の近くに陳列されており、洋風ソース売り場とは完全に分けられています。これは、オイスターソースが料理の仕上げに直接かけるタイプではなく、炒め物や煮物の「下味・旨味付け」に使う調味料だからです。

もし見つからなければ、店員さんに場所を聞くのが一番の近道。スーパーごとにレイアウトは違うため、案内してもらうのが早いケースも多いです。

スーパー以外で探すなら

  • 業務スーパー
    大容量タイプや業務用パックが揃っており、コスパを重視するならおすすめです。

  • カルディや成城石井
    中華調味料コーナーが充実しており、輸入品やちょっと本格的なオイスターソースが手に入ります。

  • ネット通販(Amazon・楽天など)
    まとめ買いや、近所のスーパーで扱いのないブランドを探すならネットが便利です。特に人気が高いのは「李錦記(リキンキ)」のシリーズや味の素の「CookDo オイスターソース」。定番ブランドを選べば味も安定しています。

代用品で乗り切る!

「作ろうと思ったらオイスターソースを切らしていた…」そんなときは、以下の調味料で代用可能です。

  1. ウスターソース
    最も手軽な代用品。甘味や酸味がやや強めですが、炒め物のコクを補うには十分です。青椒肉絲などにおすすめ。

  2. お好み焼きソース・とんかつソース
    甘味がしっかりしているので、豚肉やキャベツを使う料理によく合います。回鍋肉の代用にも向いています。

  3. 醤油+中華だし+はちみつ
    家にある材料で簡単にオイスター風の味わいを再現できます。はちみつの代わりに砂糖でもOK。

  4. ナンプラー+砂糖
    少しエスニック寄りになりますが、魚介の旨味を補うという意味では相性が良い組み合わせです。

料理によって「甘さを補いたい」「旨味を加えたい」と目的を整理して代用品を選ぶと、よりオイスターソースに近づけます。

保存のポイント

オイスターソースは一度開封すると酸化や風味の劣化が進みやすい調味料です。

  • 保存場所:開封後は冷蔵庫が基本。常温だと変色や風味低下が早まります。

  • 賞味期限:開封後は1〜3か月を目安に使い切るのがおすすめ。

  • 小分け保存:大容量を買った場合は、小瓶に小分けすると使いやすく衛生的です。

「たまにしか使わないから、結局余らせてしまう」という方は、小瓶タイプを選ぶか、代用品を上手に組み合わせるのも手です。

オイスターソースの簡単活用アイデア

せっかく買ったオイスターソース、使うのはチンジャオロースや八宝菜だけ…ではもったいないですよね。実は和食や洋食にもアレンジできます。

  • 野菜炒めに少量加える → いつもの炒め物が一気に中華風に

  • 焼きそばの隠し味 → ソース味に深みが増す

  • チャーハンに少し加える → コクが出て外食風の味わいに

  • 和風煮物にひと垂らし → 肉じゃがや煮魚に旨味がプラス

冷蔵庫に眠らせず、日常の料理にちょっと足してみると活躍の幅が広がります。

まとめ

オイスターソースは、スーパーでは中華調味料コーナーに置かれていることが多く、鶏がらスープやウェイパーなどと一緒に並んでいます。見つからなければ、スタッフに聞くのが一番の近道です。手元になくても、ウスターソース・お好み焼きソース・醤油+中華だし+はちみつといった代用品で十分対応可能。用途に合わせて選べば、ほとんどの料理は美味しく仕上がります。さらに、保存方法を工夫すれば長く風味を楽しめますし、チャーハンや炒め物、焼きそばなど和洋中さまざまな料理で活用できます。

「オイスターソース=中華料理限定」と思わず、調味料のひとつとして柔軟に使いこなすことができれば、料理の幅がぐんと広がります。